今日は、中高一貫校向けということで、数学の先取り学習について書きたいと思います。
そもそも先取り学習とはなんぞや?というところからですが、
大幅に数学を予習することです。
できれば三ヶ月以上、理想は半年から1年ほど、授業より先に予習してしまうことです。
夏休み、冬休みといった、まとまって休みの取れる長期休みに自主的に大幅に数学を予習してしまいます。
なぜ、数学の先取り学習をおすすめするかというと、3つ大きくメリットが得られるからです。
まず一点めが、授業についていきやすくなるということです。
大学受験に向けて、力を入れないといけない科目は、数学と英語が筆頭です。
その中でも数学は予習・復習・定期テスト前の勉強で大きく時間を割いて勉強しなければならない科目です。
数学は、複数ある科目の中でも負担のかなり大きく、差のつく科目です。
したがって、普段の勉強の中心が数学になることが多いです。
総勉強時間の5割から7割、もしかするともっとかもしれませんが、数学に費やしているのではないでしょうか。
逆の視点から見れば、数学の日頃の負担が減るだけで、日常の勉強生活はかなり楽になります。
その点、先に授業の範囲の数学を予習しておけば、普段の予習・復習が何もしていない時に比べ大幅に短い時間で終わります。
また、一回先に授業の内容を予習していることになるので、授業を復習として確認がわりに使うことができます。
初見の時にわかりにくいと思った箇所も、もう一度聞き返す機会にできます。
一度、予習しているという安心感から余裕を持って、先生の授業を聞くことも可能です。
実際に、中高一貫校の生徒さんには先取り学習をしていただいていますが、授業についていくのが楽だとお聞きしています。
2点目に、先取り学習の暖気では、完璧を目指さなくていい点です。
初めて聞く内容が授業であった場合、聞き逃しなどがあると学習の遅れにつながってしまうため、なるべく全部を聞き取らざるを得ません。
しかし、毎回毎回、100点に近い形の受講をできるというのはなかなかハードルが高いような気もします。
それに比べて、先取り学習は、だいぶ予定を先倒ししての学習のため、理解度も50〜70%の完成度で構いません。
ある程度理解できれば、さっさと学習を進めてしまって大丈夫です。
そのため、気が楽です。
勉強が嫌になる要因として、辛かったり・気が重いという精神的な要素はかなり大きいものですが、先取り学習に関していえば、その根本的原因がだいぶ少ないように思います。
また長期休みであれば、普段より時間に追われることも少なく、自分で無理のない計画を立てやすくもあります。
3点目が、早めに数学の見取り図を頭に入れることができる点です。
難関大学の数学のテストは、身につけた基礎知識をもとにそれをいかに実践的に使えるかを見られています。
したがって、身につける基礎知識一覧をいかに自分の頭の中に、地図のように描けるかが大切です。
もともと中高一貫校のカリキュラム自体が、他校に比べて1年ほど先取りしているようなものです。
その上で、さらに中高一貫校のカリキュラムに対しても、先取り学習をすることで、数学の勉強を進めていくことができれば、まさに鬼に金棒です。
中高一貫校のカリキュラムに対しても、授業についていきやすくなるだけでなく、成績上位を狙えますし、中高一貫校で上位が狙えるのであれば、難関国立大学への道も開けます。
長期休みは、数学の先取り学習をされてみてはいかがでしょうか。
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