こんにちは日本語講師のAoi.rです。
前回のコラムで雨の音を表すオノマトペについて書きました。
今回はオノマトペの「濁点」の秘密についてです。
・・・・の前にオノマトペって何?
オノマトペとは・・自然界の音や声や動く様子などを音を使って表現したものです。日本語では擬音語、擬態語などと言います。
で、濁点って何?
これはカ行・サ行・タ行・ハ行に点々がついで、それぞれガ行・ザ行・ダ行・バ行となるものです。
中国・韓国の方は発音が難しいと感じるものの一つですね・・・。(>_<)
では、例文・・・。
a, 彼がふらふら歩いてた。
b, 彼がぶらぶら歩いていた。
a, ドアがコンコンとノックされた
b, ドアがゴンゴンとノックされた
a, 石がころころ転がった
b, 石がごろごろ転がった。
さて、どんなイメージを持ちますか?
a,とb,比べるとb,の方が力強さを感じませんか?
声の高さもb,の方が低めに発音していると思います。
濁点がつくと大きく、力強い、重いイメージになります。
ゴジラなんて2つも濁点がついていてとても大きいイメージそのもののネーミングだと思います。
濁点が発音しにくく、難しいと感じる学習者さんも多いかと思いますが、日本語においてはとても重要な違いとなります。
もし、お付き合いしたい日本人女性がいて
「君の髪はサラサラだね・・。」って言いたくて
「君の髪はザラザラだね・・。」なんて言っちゃったら!
熱いコーヒーを飲んでる彼女に
「フーフー言っている君ってかわいい」って言おうと思って
「ブーブー言っている君ってかわいい」なんて言ったら。
「しとしとと雨が降っている時って落ち着いて案外いいよね」って言いたくて
「じとじとと雨が降っている時って落ち着いて案外いいよね」なんて言っっちゃったら!
濁点があると大きい、力強いの他に、ちょっとマイナスなイメージがある場合もあります。
発音難しいですが、頑張りましょう(*'▽')
以前、姪っ子と一緒にテレビを見ていたら、日本語から「点々」を盗む「点々怪盗」が活躍する番組がありました。
「ダイヤ」を「タイヤ」へ「鍵」を「柿」に・・と変化させていました。