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Cafetalk Tutor's Column

ARI T. 講師のコラム

続々×7【閲覧注意】語学学習の不都合な真実:脳は知らないことをスルーするという事実

2022年5月14日

どうも!ペラペラ応援団団長のAri T.です。
正しい発音や音の法則を知らない生徒さん、大変です!
人間の脳というのは知らないことをスルーする機能があるってご存知ですか?
「知らない、意識していない」ことは一生気付かずに過ごしてしまうのですよ、その機能のおかげで、よほどのきっかけがない限り。
だから「知り、意識する」ことがとても大事なのです!
ただそれだけでこの先目にするもの、耳にするものが全然違ってくるのです。
知らなければ聴こえない、脳ってそういう風に機能するのです。

だからですね、実践するかしないかはともかく、
先ず、日本語とイタリア語の発音がいかに違うかを知ることってもて重要なのです。
この先の学習に必ず役に立ちます。

あることに興味を持った途端に、関係する情報が目に入ってくるようになった。
そんな経験、皆さんはありませんか?
・イタリア語に興味を持ったら、やたら「イタリア」という文字が目に飛び込んでくるようになった
 「リタイア」という文字までもが「イタリア」に見えてしまう
・お料理を習い始めたら、やたら調理器具の情報が目に入る
・仕事で新しいクライアントを担当することが決まったら、意外にそのクライアントの商品を日常目にしていることに気づいた
・ガーデニングを始めたら、ご近所さんの庭のお花が目に入るようになった
などなど、自分が関わった途端にいろんな情報が目や耳から入ってくる。
私はあります。

3年前にある日突然バラを植えようと思いネットで数株注文したのですが、
右も左もわからず、みんなどういう風に仕立てているのかしら?とネットで検索しまくり。
「直にみたいけど、家の近くってバラを育てている家なんてないしな〜」と思っていました。
ところがどうでしょう!
ばらの季節が来て近所を歩いていたら、なんとまあバラを育てている家の多いこと!
何十年も同じところに暮らしているのに、今まで一度もご近所のバラが目に入っていなかったのです!
脳のこの機能を知ってはいましたが、めちゃくちゃ実感して驚きました。

脳の機能って本当に凄いですよね〜♪
「スルーしちゃうのが凄いことなの?」
と思われるかもしれませんが、ちょっと考えてみてください。
私たちの感覚器官には日々とんでもない量の情報が入ってきます。
見聞きするもの全てをいちいち「情報」としてキャッチしていたら大変なことになります。
目にするもの
耳にすること
触れたもの
これらの全てをしっかり情報処理する前に脳が取捨選択してくれるのです。
「これって不要だよね、だって興味ないでしょ?知らないでしょ?関係ないでしょ?」
とスルーしてくれるのです。
まあ、嗅覚と味覚はあまりスルーしてくれないのですが、
生死に直結する感覚なので仕方ありません。

「そんなこと、あるかな?」とお思いの方に質問です。
あなたは毎日、何台くらい緑の車を目にしますか?
もしも「緑の車?珍しくない?みたことあるかな?」と思ったら、明日から意識して緑の車を探してみてください。
意外に目にしていることに気づくと思います。
交通量の少ない街にお住まいだとちょっと違うかもしれないけど(汗

そんなこんなで、この度「知る、意識する」ことを目的とした講義型レッスンを作りました♪
その名もズバリ【講義型レッスン】発音の重要なポイント、解説しますです。
いつも通り、そのまんまww
オリジナルのパワーポイントを使って、「母音」「日本語話者が勘違いしがち、または苦手な子音」に的を絞って解説いたします。
資料の1ページ。
こんな感じで解説していきま〜す♪


講師による発音演習はありますが、
「まずは知ろう」ということが目的の講義型レッスンなので生徒さんは練習はしません。
というわけでイタリア語未学習者も安心して受けてください〜、大歓迎です♪
どうぞよろしくお願いいたします♪

p.s.
「忘れる」のも脳の素晴らしい機能なのです。
が、この話も併せてするとまた長くなるので別の機会にします。

本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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