今から数年前のことです。
当時、母の勤め先で、「最近の言葉の意味」がわからず、スタッフ全員で盛り上がった日があると、
言っていたことがありました。
その日、1日かけて誰も答えに辿り着けなかった、という単語を持ち帰ってきた母は、
私にこう、聞きました。
母「アンタ、『とりま』って知ってる?」
Chika「とりあえず、まあ」
当時、世間で『とりま』を言い出してからすでに何年も経っていましたし、
なんなら若干古い部類に入るのでは、と思いながら即答しました。
すると、母は目を丸くして、
「と、り、あ、え、ず! まあ~~~!!」
爆笑です。
何がそんなに面白いんだ。「とりま」ひとつで1日盛り上がれるとは、
何とも平和な人たちだ、などと思ったものです。
逆に母は思っていたことでしょう。
「ござらっせる」で、そこまで感心されるものなのか、と。
私にとって、岐阜の祖父母の家に遊びに行った時に飛び交っていた言葉は、特に幼少期ですね、
本当に、まるで異国語のようでした。
とってもニコニコしながら、おばあちゃん、おじいちゃんが語りかけてくれるのですが、
何を言っているのか全くわからず、
母が通訳してくれて、その度に感動していました。
まさに方言バイリンガルです。
それにしても、隣の県なのに、時空を越えてきたのか?
ぐらいの衝撃が毎回ありました。
が。
今私は、生まれも育ちも自分のすぐそばに居るはずの子どもから発せられる初耳の言葉に、
軽い衝撃を受けたりしています。
Chika.T
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