イタリア語の「R」の発音:大いなる誤解

ARI T.

どうも、ご無沙汰してます、イタリア語ペラペラ応援団団長のAri T.です♪
今日は「R」の発音についてのお話。
口の形、口腔内の空間、舌の形&位置、唇の形などをかなり細かく説明してビシバシ発音矯正&音読指導をしてる私ですが(「私のヒギンズ教授」と生徒さんに呼ばれ始めている)、
この「R」ばかりはとにかくご自身に一生懸命練習してもらう以外ない、
そういう意味では正直一番厄介な子音です。
ヒギンズ教授としては生徒さんの口の中に金属の球を入れたい!そんな子音です。
(分からない方、ぜひ一度「マイフェアレディ」をご覧ください)
でも心配ご無用!
日本人学習者が練習してもなかなか発音できない原因からアプローチする、
「札幌ラーメンとろろ芋」(!)を超える手法があります。

まずは「Rについての誤解からいきます。

誤解その1
舌を巻けないんです(T0T)
という生徒さんが多いのですが、いいんです、巻かなくて。
一般に広く「巻き舌」と言われているイタリア語の「R」の発音ですが、
実際に
物理的に「巻く」わけじゃないので〜w


誤解その2
「R」が発音できる生徒さんでも、
とにかくやたら過剰に「巻き舌」になる。
「RR」と二重子音の場合はとんでもなく「巻き舌」になりますが、
「R」が一つの場合は殆ど「巻き舌」になりません。
むろん個人差もあります。
同じ人でも語調によっても違うし、単語のどの位置にあるかでも違ってきますが、
基本が「そんなに巻き舌で発音しない」ということになります。
azzurro → めちゃめちゃ巻き舌
vero → ほぼ「巻き舌」に聞こえない
正直、雲泥の差です。

誤解その3
英語よりイタリア語のRとLの方が違いがわかりやすいでしょ?
とんでもない!
大いなる誤解です!
英語のRとLの方がずっと違いがわかりやすいです。
そもそも、舌の形や位置がぜんっぜん違いますからね、英語の場合。
当然、お音も全然違うわけです。
一方イタリア語のRとLは舌の形と位置が同じなんですよ〜、
我々プロの通訳者でも、そして大先輩であっても
「イタリア語のRとLは人によっては全然違いが聞き取れない、、、」
と、異口同音です。


「R」の音が出せない、とお悩みの方、
一度発音レッスンを受けてみて下さい、
手法をお教えします。
ただし、ひたすらご自身で筋トレ(発音練習)はしないと、
レッスンを受けただけで、また手法を知っただけで発音できるようにはなりません。
個人差が非常に大きいのでなんとも言えませんが、
「毎日思い出した時に練習する」程度で数ヶ月もすれば大抵できるでしょう。
正しい方法で練習をすることが最低条件ですけどね。

発音でお悩みの方、一度ご相談下さいませ♪


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本コラムは、講師個人の立場で掲載されたものです。
コラムに記載されている意見は、講師個人のものであり、カフェトークを代表する見解ではありません。

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