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中学受験 合格最低点(の近く)で受かっても、大丈夫なのか問題

Tutor Na

こんにちは。

 

寒い日々が続きますね。

くれぐれも体調管理には気をつけてくださいね。

 

さて、今日は保護者様から、たびたび聞かれる質問について書いてみたいと思います。

 

その質問とは、

 

「志望校、受かるのは嬉しいけれど、合格最低点周辺でも大丈夫なんでしょうか?」

 

「合格最低点で受かった場合、果たして、入学してから学校の勉強についていけるのでしょうか?」

 

といったものです。

 

もちろん、この質問をもらうのは、受験日より以前にもらうのですが、やはり、入学後のことも気になることもあるかと思います。

 

基本的には、

 

「大丈夫です」

 

とお答えしています。

 

(ただ、付け加えるなら、

 

「合格最低点でもいいので、受かってください!それは受かってからのお話です。」

 

というところはなきにしもあらず、、、。ただ、お気持ちはすごくよく分かります。)

 

というのも、入学試験時の順位と、中高一貫校での順位はさほど連動していないようにお見受けするからです。

 

受験疲れを起こして、入学後失速してしまうこともあります。

 

逆に、入った学校にすごくよく適応できて、トップ5に入れたりと、意外と順位が目まぐるしく入れ替わったりします。

 

というのも、中学受験で習うことと、中高一貫校で習うことは全く別物だからです。

 

入ってからが勝負です。

 

中学受験の勉強に適応できていたからといって、中学以降の勉強もそうなるかというと、必ずしも一致していないというのが本音です。

 

保護者の方とお話していて、

 

中学受験までの勉強=中高一貫校に入ってからの勉強

 

と(漠然とではありますが)思っていらっしゃる方が多いようにお見受けします。

 

しかし、そんなことはありません。

 

特に差がつくと言われている数学ですが、これは中学受験算数とは全く別物です。

 

中学受験までで習う算数は、どちらかというと、身近な題材を扱うことが多く、また答えを導き出すことに主眼が置かれています。

 

もちろん、一部の難関校では、答え以外にも、途中経過を記載させたりもします。

 

しかし、その場合であっても、あくまで途中経過に過ぎないので、少し怪しいところがあっても、答えが正解していれば、とりあえずOKのようなところがあります。

 

しかし、中学受験以降の算数はそうはいきません。

 

途中経過こそ生命線です。

 

大学受験に向けての数学は、論理力、証明力、表現力が問われます。

 

つまり、途中経過重視です。

 

数学で求められているのは、抽象的な思考力なのです。

 

今まで中学受験ではさほど、問われてこなかった「途中経過」の能力が重視されるのです。

 

そのため、中学入学時は、ほぼ全員この能力に関してはゼロの地点からということになります。

 

ある意味、横一線のスタートラインに立っている状態です。

 

そこからいかに上記の能力を身につけいていくことができるかが分かれ道になります。

 

 

 

(※ちなみに、数ある教科の中から数学に絞って、書かせていただいておりますが、それは、数学が一番差がつきやすい科目であるからです。

 

そして他の科目もかなりの確率でこの数学の成績と連動する確率が高いからです。

 

個人的には、数学を制する者は中高一貫校生活(の勉学面)を制す、ひいては大学受験を制すといっても過言ではないと考えています。)

 

 

 

従って、合格するのであれば、合格最低点であろうとかまいません。

 

あまり入学試験時の点数と、入学後の順位も相関関係はないように感じます。

 

入学時トップで入った生徒さんが、そのままトップということもありますが、そうでないケースも多々ありますし、逆に入学試験の成績はそこそこだったけれど、入学後トップ並みの成績を維持している場合もあります。

 

身も蓋もない言い方になりますが、

 

「中学入試は合格すればいいです!

 

合格後のことは、合格してから考えてください!」

 

というのが率直な意見です。

 

と言いますのも、近年、中学受験での競争が激化しているので、中学受験を勝ち抜くことが、まずとても大きなハードルになるからです。

 

どうしても心配であれば、合格後に対策を取られても遅くはないと思います。

 

合格後、しっかり休養を取って、受験期間中我慢していたことをたくさんやって、遊んだ後に、少しずつ、中学に向けての勉強を始められるといいかと思います。

 

中学以降の主要科目は、先ほど挙げた数学と、もう一つ英語になります。

 

この2つは、合格後もし余力があって、ご本人様も勉強したいのであれば、この2科目については少しずつ始められてもいいかのかなとは思います。

 

数学であれば、先取り学習、英語であれば、単語・文法・多読(多読は今まで英語に親しんできた方になるかもしれませんが)に取り組んでもいいでしょう。

 

中学入試は突破が大切です。

 

順位もいい合格は目指さなくて大丈夫です。

 

まずはどんな形であれ、関門突破を目指してください。

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This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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