助詞は、動詞とセットで覚えましょう。さらに、簡単な文で覚えましょう。
「は」と「が」の違い、「に」と「へ」の違い(場所)、「に」と「で」(場所)(時)の違いなどなどな
ど、日本語を勉強する皆さんには助詞は大変難しいでしょう。
助詞がなぜあるかなど考えても意味ありません。どう使うかが大事です。それには助詞を覚えることが大事で
す。どう覚えましょうか? 動詞と合わせて、そして文で覚えましょう。 S+O+Vで覚えましょう。
「は」と「が」について
「は」のときは、「は」のあとが大事。 「が」のときは、「が」の前が大事。
私は台湾人です。 私が台湾人です。 「台湾人」が大事な文は、どちらの文ですか? 「は」の文ですね。
(以前、講師コラムで逆を教えている先生がいました。注意しましょう。)
これは、「は」と「が」の違いの一部です。これだけではわかりにくいと思います。
他に主題、対比の「は」、排他の「が」、最初の情報の「が」、その後の情報「は」などあります。
これは、「は」と「が」の違いの10%ぐらいの説明です。詳しくはレッスンへどうぞ。
場所+「に」と場所+「へ」の おおまかな違い
「場所+に」東京に行きます➡話し言葉に多い、柔らかい、友達言葉、行き先が決まっている場合など
「場所+へ」東京へ行きます➡書き言葉に多い、硬い言葉、方向方角を表すことが多い。より広い範囲
「に」と「へ」は、重複(ちょうふく、じゅうふく) する場合もあります。
会話では「に」を使うことが非常に多いです。 場所+「に」で十分でしょう。
例外もありますので注意してください。どちらでもいい場合もあります。
みんなの日本語では、「場所+へ」を使っています。日本人からするとやや違和感があります。
これは、時+「に」、場所+「に」が重なった場合、初級者が混乱するのを避けるためと言われています。
今日、3時に公園に行こう。➡初級者には難しい
今日、3時に公園に遊びに行こう➡初級者にはもっと難しい この文、難しいですか?
「場所+に」と「場所+で」の違い
「場所+に」➡移動動詞(移動を表す動詞)、存在を表す動詞が来ることがほとんどです。
(行きます、帰ります、戻ります、来ます、あります、います)など
東京に行きます。台湾に帰ります。会社に戻ります。友達が日本に来ます。万里の長城は中国にあります。
先生は今、韓国にいます。あそこに本屋があります。
場所+「で」
その場所の中で何かの動きを表す動詞が来ることが多いです。
公園で遊びます。公園でお弁当を食べます。デパートで買い物をします。デパートで働いています。
デパートで食事をしました。校庭でサッカーをしています。体育館でバレーボールをしています。家でテレビ
を見ます。隣の部屋で音楽を聴きます。
エリア、地域、場所の中で何かをしている(動いている)イメージが、場所+「で」と考えるとわかりやすい
と思います。
公園「で」「に」➡「を」 「公園を」もあります。 日本語、嫌にならないでくださいね。
公園を通ります。〇 公園で通ります。× 「通ります」の場合、「で」は使いません。
公園という場所が通過点と考えるためです。 公園を通って駅に行きます。〇
公園を散歩します〇 公園で散歩します△? 両方使いますが「を」が多いです(移動経路を表さない為)
道を歩きます。交差点を渡ります。飛行機は空を飛びます。(移動経路を表す「を」)
「に」も「で」も他にたくさんあります。日本語難しいですね。➡文で覚えましょう(短文で、単文で)
感覚の違いは日本語母語話者でないと、なかなかわからないと思います。日本語を外国語として勉強するみな
さんは、例文をたくさん読んで聞いて覚えましょう。
「に」
「(私は)駅に行きます」の「に」は、着点接点場所を表しますね。自分から離れた行き先のこと。
同じ着点接点場所でも空間などの場合、
壁にポスターを貼ります。机の上にジュースがあります。ノートの上にペンを置きます。
相手
友達に会います。おかあさんに言いました。父に頼みました。友達に告白しました。
物理的以外の「に」もたくさんあります。
変化を表す
(私は)高校生になりました。息子は立派になりました。日本語の先生になりました。
態度、気持ちの対象
あの先生は、学生に厳しいです。お母さんは、長女に甘いなぁ。
感情や感覚、気持ちの対象
JLPT合格の知らせに安心しました。無事だという連絡にほっとしました。雷の音に驚きました。
距離感の近さ
あの子はお母さんにそっくりです。(感覚、感想) 私の家は海に近いです。(物理的)
「で」
制限リミット
あと10分でJLPTの試験が終わります。この店は夜9時で閉まります。あの店は夜8時で閉店です。
道具、手段
ハサミで髪を切りました。このハンマーで窓を割りました。車で試験会場に行きました。(「で」+「に」)
材料
このいすは、木で出来ています。このストローはプラスチックで出来ています。
原因理由
事故で遅刻しました。停電で電気がつきません。(故障ではない) 雨で遠足は中止です。
「時+に」 と 「時+で」の違い これは説明がとても難しいです。
設定
仕事をしている人(会社員)に仕事が終わる時間を聞きます。
「仕事、いつも何時に終わりますか?」➡「5時に終わります」を普通、使います。
「5時で終わります」も使いますが、「5時に」のほうが多いでしょう。違いはなんですか?
「ほとんど一緒」という先生の答えで、みなさんは納得しますか?
「に」と「で」と違うなら何か違うはずと思うでしょう。さぁ、この説明が難しい。
「5時に終わります」は、普通ですから説明は不要でしょう。
「5時で終わります」は
(決められていた、予想していた)時間より何かが、早くなってよかった(悪かった)という感情が入ること
が多いです。
例えば
今日午後3時から営業会議があります。この支店に本社から社長がきます。営業会議は何時に終わるかわかり
ません。営業1課と営業2課の社員は出席です。1課は成績がいいです。2課は成績が悪いです。2課の社員
は、恐怖です。3時から社長参加の会議が始まりました。
1時間で終わりました。予想していた時間より大幅に短いです。
2課の社員が言います。「4時で終わった。会議時間1時間。よかった~~。短くて」このとき、短くて「嬉
しい」気持ち、「よかった」という気持ちがあります。
悪い感情のときもあります。
有名歌手のコンサートに行きました。15000円も払いました。コンサート時間1時間でした。
もう終わりました。2時に始まって3時で終わりかよ。
このときの「3時で」には、悪い、嫌な感情がこの文にはあります。
時間の「に」と「で」、微妙ですが違いがあります。
でも、これは説明しても日本語母語話者でない人にはわかりにくいでしょう。
でも、日本語を勉強しているみなさんがわかるようになるとすごいです。
もちろん、文脈によって意味に差がないときもありますので注意しましょう。。
正しい日本語を流暢に日本人のようにソフトな日本語で話しま
しょう。
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