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Cafetalk Tutor's Column

Tutor DAHON 's Column

JLPT合格を目指して その2 語彙(ごい)

Aug 26, 2023

「600/3000」「1000/6000」「2000/10000」

みなさん。突然ですが、これは何の数だと思いますか。
正解はJLPTを受けるのに必要とされる漢字数(左)と語彙数(右)です。
一番左がN3、真ん中がN2、一番右がN1です。
特にN1を受ける人は、残り3ヶ月で「1万」の語彙を覚えなければなりません!
どうですか。大丈夫ですか。
「先生、私は仕事も忙しいし、絶対に無理ですよ」という声も聞こえてきそうですね。
でも、あきらめるのはまだ早いです。
要領よく勉強を進めれば、結果的に合格できるぐらいの語彙は覚えられます。

ということで、今回のコラムはJLPTの勉強の進め方、その2、語彙について話します。

語彙は、日常生活でいつも使っている「使用語彙」と、本などで見て初めて思い出せる「理解語彙」の二つに分けられます。もちろん使用語彙より理解語彙のほうがずっとずっと多いです。
私たち人間は本当にたくさんの言葉を知っていますが、普段はほとんど意識していません。
必要な時だけ、頭の中から取り出して使っているんです。それが理解語彙です。

一方、JLPTの問題はすべて選択式です。
文字語彙の場合も、正しい言葉を選ぶ問題、意味がだいたい同じ言葉を選ぶ問題、そして、言葉を正しく使っている文を選ぶ問題があります。
自分で言葉を思い出して書く問題はありません。
どれも問題用紙に書いてある言葉を見て、意味が思い出せればいいんです。
今説明した理解語彙の考え方と同じですね。
「必要な時だけ」思い出せればいいんです。
どうですか。少し気持ちが楽になりましたか。

そこで次のような勉強の進め方をご提案します。

まず、JLPT語彙対策の参考書を1冊用意してください。
どの参考書にも、1ページに30前後の言葉が並んでいます。多いですね。
ほとんどの参考書には一つ一つの言葉に少なくとも英語、中国語、韓国語の翻訳が付いています。
それらを一つ一つ頑張って覚えるのではなく、気楽に一つ一つに目を通してください。
翻訳を参考に一つ一つの言葉の意味を確認して、
「なるほど。〇〇語の〇〇は、日本語で〇〇だ」と納得できれば、とりあえずOKです。
この進め方なら、20~30分ぐらいで1ページの言葉に一通り「目を通す」ことができると思いますが、いかがですか。

もちろん、中には翻訳を見ても意味がよくわからない言葉もあるでしょう。
その場合は赤で印を付けておいて、時間がある時、辞書で調べてください。
この段階で大切なことは、すべての言葉を「覚える」ことではありません。
すべての言葉に「出会う」ことです。

目を通したページには日付を書いておくことをおすすめします。
忙しい日でも1ページか1ページの半分、時間がある休みの日は2~3ページに目を通すことができると思います。
また、最初のページからでなく、好きなページ、あるいは興味のある分野のページから始めてもいいです。
気楽に楽しくやりましょう。

9月中に参考書1冊のすべてのページに一通り目を通せると思います。
そうしたら、同じ流れでもう一度最初からやってください。
1回目よりも2回目のほうが、短い日数でできるはずです。
できれば3回目もやって、それから語彙対策の問題集や過去問題に移りましょう。
問題文の中に、知っている言葉や見たことがある言葉がたくさんあって、驚くかもしれませんよ。

時間に余裕がある人は、4回目、5回目..何回やってもいいです。
やるたびに、一つ一つの言葉に対する理解が深まっているのを感じるでしょう。

いかがでしたか。
本当は今回のコラムに読解のことも書く予定でしたが、語彙の話が長くなったので、次回のコラムに書きます。
読解問題が苦手で、どうやって勉強したらいいか迷っている人も多いかと思いますが、少々お待ちください。

今回も最後まで読んでくださいまして、本当にありがとうございました。

次回のコラムもお楽しみに!

This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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