誤解グルメ
Freitag, 1. März 2024, 20:26
皆さん、韓国料理はお好きですか。今や本場に飛ばずとも、手軽に味わえてしまう世の中となりましたね。さて、すっかり日本に溶け込んでいる韓国グルメですが、悲しいかな変てこりんな誤解を受けているケースもあるようで……。そこで、街中にある韓国料理屋さんや焼肉屋さんなどでよく見かける「誤解グルメ」を、いくつかピックアップしてみようかと思います。
《スンドゥブ》
「スンドゥブ」と言えば、おぼろ豆腐(寄せ豆腐)入りのピリ辛スープを連想する方が多いはず。実は皆さんが思い浮かべたこの料理の本名(?)は、「순두부찌개[スンドゥブチゲ]」なのです。それでは「순두부[スンドゥブ]」とは何ぞや?と申しますと、おぼろ豆腐(寄せ豆腐)のことを指し、漢字では「純豆腐」と書きます。スープの話をしているつもりで韓国人に向かって「순두부[スンドゥブ]」と言ってしまうと、当然相手は豆腐の話をしているものと考えてしまいますので、微妙に会話が嚙み合わなくなることでしょう。
《チゲ鍋》
韓国風の鍋物を意味する、「チゲ鍋」というメニューをしばしば目にします。そもそも「찌개[チゲ]」自体が鍋物という意味ですので、「ナベナベ」(?!)という料理名になってしまっているわけですね^^;
《チャンジャ》
酒の肴にご飯のお供に、人気者の「チャンジャ」。スケトウダラの内臓の塩辛です。ところが、韓国ではこの食品を「창난젓[チャンナンジョッ]」と呼びます。「창난[チャンナン]」はスケトウダラの腸を、「젓[ジョッ]」は塩辛を意味しています。それでは、「창자[チャンジャ]」というのは一体何なのかと言うと、動物や人間の腸のことなのです!そう考えると、「チャンジャ」とはずいぶんとグロテスクな食品名ですね……。
《パッピンス》
「パッピンス」と言えば、韓国スイーツの代表格として愛されています。「パッピンス」は韓国風かき氷を表す単語として使われている節がありますが、これもちょっぴりズレています。まずは、「빙수[ピンス]」は漢字で「氷水」と書くのですが、これだけでかき氷という意味です。前にくっついている「팥[パッ]」は小豆ですので、実は「팥빙수[パッピンス]」というのは小豆かき氷という意味だったのですね。というわけで、小豆入りでなければ「팥빙수[パッピンス]」とは呼べないのです!
以上、日本で誤解されている韓国グルメを特集してみました。これを機に、韓国の方々と誤解のないコミュニケーションがなされることを願ってやみません^^
This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.
People who read this post also read ...