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最近、「とりあえずオルカンで積立投資しておけば安心」という声をよく耳にします。しかし、投資信託の選定に“なんとなく”は通用しません。
「オルカン（正式名称：全世界株式インデックスファンド）」は、世界中の株式に分散投資できるとされる人気の投資信託です。ただし、その約7割は米国株で構成されています。さらに「S&P500（米国株中心の指数）」と併せて積立すれば、実質85％が米国株に偏ることになります。これは分散と呼べるでしょうか。
銘柄選びには、中身を知ることと根拠を持つことが欠かせません。SNSで紹介されていた、という理由は投資判断にはなりません。SNSには詐欺的投稿や、案件目的、フォロワー獲得狙いの情報が多数存在します。中には投資未経験者が発信しているケースもあり、鵜呑みにするのは危険です。
投資信託は長期で続けるものです。10年後のリターンをどう見込むのか、そのリスクを受け入れられるのか。全世界株式型を選ぶなら、「世界全体のリスクを背負う」という意識も必要です。
また、「オルカンとS&P500を併用しているから分散できている」という考えにも注意が必要です。実態としては米国偏重であり、分散効果は限定的です。投資信託は商品を並べればいいのではなく、全体のバランスと目的に合った設計が求められます。
資産運用は、正確な知識と判断力の積み重ねです。情報に流されず、自ら学ぶ姿勢が将来を左右します。「なんとなく」で選ぶのをやめ、自信を持って投資判断ができるよう、今こそ資産運用を学び始めてみませんか。
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