Traveling To Osaka To Teach At University This Weekend

Michael M.

朝7時を少し過ぎた頃、私は東京から大阪へ向かう飛行機に乗り込みました。羽田空港の滑走路は、ちょうど昇りはじめた太陽のやわらかなオレンジ色の光に包まれていました。手にはレッスン用のバッグと、新しいアイデアを詰め込んだノートを持ち、私は窓際の席に静かに座りました。今回の目的は、大阪の大学で特別講義を行うこと。「言語を最速で習得する方法」について、学生たちに話をするのです。

私は、25年間にわたり日本でビジネス英語を教えてきたトレーナーです。これまでに学生から社会人、経営者、航空業界のスタッフに至るまで、さまざまな人たちと関わってきました。その中で見えてきたのは、「どんな学び方が効果的で、どんな学び方が遠回りになるのか」という現実。そして何より、動機・繰り返し・実践の3つが、語学上達のカギであるということです。今回は、そうしたリアルな学びのヒントを、意欲に満ちた若い大学生たちに伝えたかったのです。

飛行時間は1時間ほど。私はその間、講義で伝えたいポイントを何度も頭の中で整理しました。まず一番大事なのは、「毎日、少しでも言語を使うこと」。私は学生たちにこう伝えたいと思っていました。「語学が早く上達する人は、英語を“教科”としてではなく、“ツール”として日常に取り入れている人です」と。たとえば、カフェで注文する、友達に話しかける、英語のメニューを読む、YouTubeを英語字幕で見る。そうした日常の積み重ねが、自信と実力につながっていきます。

大阪に到着すると、街の活気にすぐ包まれました。人懐っこくて元気な雰囲気があふれる街。私はタクシーで大学へ直行しました。キャンパスはすでに賑わっていて、自転車に乗った学生や、桜の木の下でおしゃべりする学生たちの姿が見られました。

講義室は明るく、モダンな雰囲気。すでに60人ほどの学生が着席していて、私が入ると好奇心いっぱいのまなざしがこちらに向けられました。私はにっこり笑い、まずこう質問しました。「英語の勉強が“楽しい”と思う人、いますか?」

手が上がったのは、ほんの数人。

「じゃあ、NetflixやYouTubeを見るのが好きな人?」今度は、ほとんどの手が一斉に上がりました。

そこから話を始めました。「英語学習は“つまらない勉強”じゃなくて、自分の好きなことと組み合わせれば、もっと楽しく、早く身につくんです」と。語学が早く上達する人は、完璧な文法や大量の単語を暗記する人ではありません。間違いを恐れず、楽しみながら、リアルな場で使っていく人なのです。

私は、以下の5つの学習法を紹介しました。

  1. 毎日の接触(10分でもOK)

  2. シャドーイング(聞いて、まねる)

  3. 自分に関係ある内容で学ぶ

  4. 不完全でもいいから、とにかく話す

  5. 「言語の環境」を自分のまわりにつくる

自分が日本語を学ぶ中で、間違えて恥ずかしかった体験もシェアしました。でも、その「恥ずかしい体験」こそが、最大の成長のチャンスだったと。

講義の終盤には、学生たちが英語で話し合ったり、笑ったりしながら、積極的に練習を始めていました。私は最後にこう伝えました。「語学は完璧を目指すものじゃなく、“勇気”を持って話すものです。」

外に出ると、大阪の春の日差しがとても気持ちよく、心が温かくなりました。教えることで、私自身もまた、なぜこの仕事が好きなのかを再確認できるのです。言葉を通して人とつながること。それは、人生で最も豊かな体験のひとつです。

そして翌日、また東京に戻り、次のレッスンが待っています。

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