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ピアノ初心者向け|毎日練習できなくてもOK!続けるコツ4選

May K.

~ピアノ練習の頻度はどれくらいがベスト?~

 

こんにちは、ピアノ講師のMayです!
小さなお子さんから大人の生徒さんまで、ピアノの楽しさを大切にしながら、
一人ひとりのペースに合わせた初心者~中級者向けピアノレッスンを行っています。

前回のコラムでは、「脳と指のつながりをつくる繰り返し練習」の重要性についてお話しました。
ただ、「どれくらいの頻度で練習すれば、もっと効果的なの?」と感じる方も多いはず。

今回は、それをさらに活かすための 効果的な練習頻度とリズムについてご紹介します!


▶︎
前回のコラムはこちら:「部分練習を頑張っているのに、なぜスムーズに弾けないの?」



このコラムでは、ピアノを始めたばかりの方や初級のお子さんを対象に、
 家庭でできる練習習慣の作り方を紹介しています。



ピアノは毎日練習するのが理想---とよく言われますが
でも現実は、お稽古ごとの掛け持ちや、学校・宿題などで毎日ピアノに向かうのは難しい。

「忙しいけど、やっぱり毎日練習しないと上達しないのかな?」

そんな不安を感じたこと、ありませんか?

ご安心ください!
今回は「忙しくても無理なく続けられるピアノ習慣のコツ」をシェアしていきます。

 



前回のコラムでは、「繰り返し」によって脳と神経のつながりが強まり、
マッスルメモリー(身体が覚える記憶)が形成される、というお話をしました。
この定着のために重要なのが、「どのタイミングで、どれくらい繰り返すか」という
練習の頻度とリズムなのです。

ピアノの上達は、「たくさん弾くこと」だけでは決まりません。
実は脳には、「適切なタイミングで復習することで記憶を強く定着させる」という仕組みがあります。
だからこそ毎日できなくても大丈夫。

少しの工夫と週45回の習慣をつくることができれば、効果的な成長につながります。

 



週に45回を目指そう!

ピアノの上達には、頻度がとても大切です。
毎日できなくても、定期的にピアノに触れることで、感覚を忘れずに習慣化できます。

週に7日のうち、2日連続で休むのを避けるためには45回の練習が必要になります。

おすすめの練習ペース: 

  • 3日はしっかり練習(各自の目安時間を意識)
  • その他の日は短時間でもOKつなぎの練習
  • 忙しい日は朝・夜に分けて少しずつ練習するのも

    では、どのくらいの時間を目安にすればよいのでしょうか?
    ステージ別の目安はこんな感じです。

     練習時間の目安(ステージ別):
  • 初心者(始めたばかり)……515分程度
  • 初級者(簡単な両手奏など)……1530分程度

    お子さんの集中力や生活リズムに合わせて、無理なく続けられるペースを見つけてみましょう。



レッスン直後にちょっと、そして翌日・翌々日は必ず練習!

「昨日のレッスンの時はちゃんと理解していたのに、あれ?なんだったっけ?」
そんな経験はありませんか?

レッスンで学んだことは、一晩経つと意外なほど忘れてしまうことがあります。

 

★ レッスン直後に、ほんの数分でも復習すると記憶の定着率がぐっとアップ!

  • 学んだことをすぐ思い出すことで、翌日・翌々日の練習がより効果的に
  • 脳が情報を整理しやすくなり、ミスの減少にもつながる

 

★ 脳は、睡眠中に記憶を整理する働きがあります。
その日のうちに少しでも練習すれば短期記憶に入り、翌日・翌々日に復習することで、

長期記憶として定着していくのです。

レッスン翌日・翌々日に練習記憶が定着し、演奏の精度が上がる
2日空いてしまうと、記憶の低下が急に起こりやすくなる

 

だからこそ、レッスン直後+翌日・翌々日の練習がとても重要なんです。



2日連続で休まないこと!

ピアノの練習は、1日休むのはOK
でも、2日連続のお休みは避けたいところです。

★ おすすめの練習リズム:

  • 「練・練・休・練・練・休・練」 のように、週45回をリズムよく
  • 週末はどちらか1日だけでもピアノに触れる
  • 間を空けずに練習することで、感覚とモチベーションの維持につながります



短時間でもOK!「分けて練習」で効果UP

「うちの子、ピアノの前に10分もいられなくて
というお悩みもよく聞きます。

★ そんなときは、練習を2回に分けてみるのがおすすめ!

  • 朝に1曲、夜にもう1
  • 1回の練習時間を目安の半分程度にして取り組む
  • 短くても回数が増えることで脳の定着が早くなり、自然と上達につながる

「集中が続かない」「時間がない」そんなお悩みも、分けてやる工夫でぐんと楽になります。




★ おわりに★ 

ピアノの練習は、ただ長時間やることが大事なわけではありません。

大切なのは、レッスンで学んだことを思い出しながら、定期的にピアノに触れること。

また、「今日は疲れている」「気分が乗らない」という日には、

1曲だけ通して弾いて終わりでもOK!続けることそのものに、大きな意味があります。



まとめ


  • 45回を目標に、無理なく続けられる練習リズムをつくる
  • レッスン直後に軽く復習し、翌日・翌々日も必ず練習する(記憶の定着のために!)
  • 2日連続で休まないようにする
  • 短時間でも、分けて練習することで効果UP



お子さんのペースをみながら、ピアノとの時間を少しずつ育てていきましょう

 

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This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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