ピアノスクールかなでのかなです!
今日は、「間違えた瞬間に演奏を止めて、すぐ最初からやり直したがる子」について書いてみたいと思います。
少しでも音を間違えると「もう一回やる!」と止めてしまう。
ときには、最初の1〜2小節で止まってしまって、何度も何度も同じところから繰り返す。
真面目で完璧主義な子に多いパターンですが、
**「一度間違えたら、全部が台無しになってしまった」**と感じてしまうようです。
でも私は、「間違えても、そのまま進める力」も大事にしたいと思っています。
本番の舞台やコンクールでは、止まらずに弾き続ける力が必要ですし、
何より、音楽は一瞬一瞬が流れていくもの。
“その瞬間の音”を大切にしてほしいからです。
私はそんな子には、次のような声かけをします。
「今のミス、気づいたのはすごくいいこと。でも、そのまま最後まで弾いてみようか」
「ミスした場所には印をつけて、あとでそこだけ練習しようね」
「全部をやり直すより、今の流れの中で“最後まで弾く力”も育てよう」
そして、レッスンの最後にはいつも通り、
今日注意されたことや、自分で気づいたことを言葉にして書いてもらう。
「すぐやり直したくなる癖があるな」
「止まらずに最後まで弾いてみたら、思ったより気持ちよかった」
――そういう振り返りが残っていくと、少しずつ「止まらない強さ」が身についていきます。
一度で完璧に弾けなくていい。
音楽は、間違いも含めて自分の音で最後まで届けることの中に、大切なものがあると私は思っています。
間違えても、そのまま弾ききる。
それを何度も経験していくことで、
本番にも、日々の練習にも、芯のある集中力が育っていく気がしています。
かな
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