エネルギーワークの仕事を始めてから10年以上が経ちます。
カフェトーク以外の場所でも、本当にたくさんの方々のお悩みを聞かせてもらってきました。
こういう仕事をしている方はよくわかると思うのですが、お悩み一つ一つは勿論それぞれ違うものの、人の悩みには驚くほどの類似性があり、突き詰めていくと人が求めるものは結局たった一つなのだと気づかされます。
それが、存在価値です。
例えばお金の悩みがある人は、まさか本当にお金が欲しいわけではないのです。
自分の存在に確信が持てないから、不安で仕方ないから、お金で心の欠如が埋まるように錯覚するのです。
本当に生きていけないほど、他人に迷惑をかけるほどのお金の問題は、その状況によって自分の存在価値を上げたり確認しようとしているのです。
お金だけでなく、病やトラブルをコントロールの手段にするケースも多々あります。そうなると繰り返しますし、そう簡単には抜け出せません。本人も辛いのに、どこかで満たされてしまうのです。
パートナーシップや親子の問題も根底にあるのは存在価値の欠如です。
存在価値がないと思い込んでいるから、確認したくて相手をコントロールしようとしたり依存したりするのです。
こどもの問題は、親の存在価値の欠如に由来します。
自信がない、自分を大切にできないのは、言い換えれば「存在価値が欲しい、どうすればいいでしょうか?」ということですし、存在価値を求めていると本来の直感を感じる余裕はなくなるので本当にやりたいことは全くわからなくなります。
やりたいわけでもないのに、人から評価されそうなこと、認めてもらえそうなことを頑張ってしまったりもします。
存在価値とは何なのでしょうか?
例えば、
あなたは居るだけで完璧な存在、絶対的に素晴らしい存在、誰よりも大切な存在、
どんな失敗をしても、どんな裏切りをしても、あなたの存在価値には何の影響もない、
そんなふうに本気で思ってくれる人が一人でもいたら?
満たされません。
結局のところ「私は存在価値がない」と思い込んでいたら、何も受け取ることはできません。
存在価値の問題は根が深いのです。
もう一つ重要なことは、存在価値は人から貰うものではないということです。
存在価値の欠如そのものが、幻想だから。思い込んでいるだけだからです。
でも、この思い込みから抜け出すのは本当に難しいんです。
難しいけれど、長くこのワークをやってきた今、この課題に取り組むだけの価値は確実にあると断言できます。
存在価値が欲しい人は奪い合いの世界にいて、それがどれだけ苦しい世界かがよくわかるからです。
人と比べて、不安になって、それでも永遠に満たされることはなく、存在価値の確認のために人や自分を傷つけて、ときには命や人生を失う人もいる。
この生きづらさを抜けて、余計な不安のない世界でのびのびと人生を楽しむ喜びを、少しでも多くの人にお伝えしたいと思っています。
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