知ってほしい沖縄のこと#1(琉球王国時代?中国の影響が残る沖縄)

Higa

はいたい♪(沖縄の方言でこんにちは) 日本語教師のHazukiです。
私の出身「沖縄」についてお届けしたいと思います。
 
今日のテーマは、「琉球王国」と中国との関係についてです。
 
◎ 沖縄=琉球王国だった?
今でこそ「沖縄県」として日本の一部となっている沖縄ですが、
かつては「琉球王国(りゅうきゅうおうこく)」という独立した王国でした。
15世紀の初めに統一されてから、約450年間にわたって独自の文化や政治体制をもっていました。
 
「尚巴志マラソン」を聞いたことがありますか?
これは、三つに分かれていた琉球を一つに統一した人物「尚巴志(しょうはし)」にちなんだマラソン大会で、その尚巴志の故郷・南城市で毎年開催されています。
 
◎ 実は中国との関係が深かった!
琉球王国は、日本と中国の間に位置する島々という地理的な特徴から、
どちらとも外交関係を持っていました。
 
特に中国(明・清王朝)とは「冊封(さくほう)」という関係があり、
中国皇帝から正式に国王として認められることで、貿易などの特権を得ていたのです。
中国からは、文化・制度・儀礼・衣装など、さまざまな影響を受けました。
 
沖縄の文化だと思っていたことが、
実は中国から伝わってきたものだったと知ることがたくさんあります。
 
① お盆=旧盆
ご先祖様を迎える「ウンケー(迎え盆)」、
家族が集まり、仏壇に供物をお供えし、三線を奏でたり踊ったりします。
最終日は「ウークイ(送り盆)」で、先祖を送り出す儀式が行われます。
「うちかび(打ち紙)」=あの世のお金(冥銭・めいせん)は、中国でも行われている風習です。
 
② 石敢當(いしがんとう)
住宅地のT字路の突き当たりや三叉路の正面、崖の下など、
邪気(じゃき)や悪霊が入りやすいとされる場所に置かれる魔除けの石碑です。
 
これも「沖縄だけの文化」と思っていましたが、
中国の山東省にある泰山の石敢當が有名なのだそうです。
中国でも、同じような意味合いで使われています。
 
③ シーサー=獅子(しし)
沖縄の家の屋根や門の上でよく見かける「シーサー」。
魔除けの守り神として知られています。
 
沖縄発祥のものだと思っていましたが、
そのルーツは中国の「獅子像」にあると知り、驚きました。
 
中国では、宮殿やお寺、官庁の門の前に獅子像を置く文化があり、
それが琉球にも伝わり、沖縄独自の形に発展したのです。
 
中国で過ごしていると、
「あ、これも沖縄に伝わった文化なのか」と気づくことがよくあります。
そんな発見を楽しみながら、これからも中国生活を満喫したいと思います。
 
みなさんも、沖縄や中国の歴史・文化について話してみませんか?(^^♪

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