もう2025年の最後の月になりましたね!皆さんの2025はどうでしたか?日本名の師走はカナダの12月にも相応しい名前だと思います。クリスマスショッピング、オフィスのクリスマスパーティ、プライベートのクリスマスパーティ、忘年会などなどで皆は忙しく走り回ります!
今月の投稿は旬なものにしようと思ったのでは私の出身のケベック州の民話を日本語に翻訳しようと思っています。(日本語版はきっと存在すると思いますが知らない人が多いと思いす。)文書はケベックなまりで書かれているので頑張って翻訳します。物語は4話に分けて投稿する予定です。物語の設定は大晦日なので、12月にピッタリだと思いました!その民話を初めて聞いたのは小学生の頃でした。もちろん、子供版でした。白人のケベック人達の中では知らない人は少ないと思います。
Honoré Beaugrand 1848-1906
オノレ・ボーグランは「空飛ぶカヌー」を1892年に初めて出版しました。民話自体はきっと古くから伝承されていたものでしょう。彼は新聞記者やモントリオール市の市長として有名なケベックの歴史上の重要人物です。モントリオールの地下鉄の駅の一つはオノレ・ボーグラン駅です。
※ ケベックはもともとフランスの植民地だったので宗教はローマカトリックでした。カトリックの信念はここで全て説明する時間がありませんがこの物語を理解するため、罪とサタンはどれほど怖いものだったのか分かってもらうのが大事です。昔のケベックのキリスト教は天罰であふれていました。世界はサタンの誘惑で溢れて、常に人々の霊魂は危機に晒されているということを信じていました。死んだら、地獄に落ちるのを恐れて、できるだけ罪を犯さないように生きようとしていました。この背景を理解することで、物語の主人公はどれほど危ない行動をとったかわかります。
※木こりの人々は夏の仕事が終わったら、カナダの辺境にある森に仕事をしに行っていました。遠かった為、簡単に家に帰ることができませんでした。その上、雪が溶けるまで、道は通ることが無理だったので外の世界と全く連絡できませんでした。とても大変な仕事でしたが、その森で、毎年同じ木こり仲間と再会することができました。
※「空飛ぶカヌー」は100年以上前の話なので女性差別や、先住民に対しての人種差別などが含まれている可能性が高いです。(これを書いている時点で、まだ原稿を読み終えていませんが。)できるだけ、話の筋に影響が出ない限り、その部分を除く予定です。
※翻訳していたら、ケベックのフランス語が母語の私でもわからなかった表現がたくさんありました!学生向けのその物語の勉強をするための語彙集を使ってしまいました!
ー第1章ー
「これからみんながよく知ってる話を細かく伝えるがあんたたちの中に魔法使いや狼男と真夜中の会合に参加したいと思っている奴等がいるなら、注意するよ。サタンと奴の手下の悪魔たちを追い出すために十字を切るから、外に行ってモリフクロウたちが騒ぎだすかどうかを確かめたほうがいい。俺は若い頃この厄介な奴らと関わりすぎたから。」
誰も動こうとはしませんでした。コックの言葉を聞いていた木こり達は返って、出だしを終えて続きを伝える準備をしている彼が立っている食糧庫に近づきました。
1858年の大晦日でした。木こり達は、原生林に囲まれたガティノー川の近くのロス木こり場にいました。その年の冬は激しくて、雪はもう小屋の屋根にまで積もっていました。伝統に従って、ブルジョアジーのオーナーは小さな樽に入っているラムを木こり達の間で分けるよう命令しました。コックはもう次の日の食事のための質素な料理とダンプリングの仕度が終わっていました。大きな鍋に糖蜜はとろとろ煮えていました。
皆んなはそれぞれパイプに良いカナディアンたばこを詰めて、一服やっていました。濃い煙は小屋を暗くしていましたが、燃えていた松やにの火は時にいかつい木こり達の顔を震える赤みの薄明かりで照らしていました。
コックのジョーは体の出来が悪い男で、「せむし」とよく呼ばれていましたが、本人は気にしていませんでした。40年以上の木こり歴があったので、人生の経験が豊かでした。彼に少しでも酒を与えたら、簡単に功績を話させることができました。
つづく。。。



응답 (0)