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【共通テスト現代文】模試で現代文の点数を伸ばすための復習のやり方

AZUKI

 

共通テスト現代文は「解いた後の行動」で点数が大きく変わります。模試を受けた直後の勢いで答え合わせだけをして終わってしまう人も多いですが、それだけでは実力は伸びません。現代文は“読む力”を鍛える科目であり、「なぜその選択肢が正しいのか」「どこで読み負けているのか」を丁寧に分析することこそ、成績向上の最短ルートです。

この記事では、模試の現代文を最大限活かすための復習方法を、ステップ形式で詳しく解説します。


■ステップ1:点数ではなく“読みのプロセス”を確認する

模試の結果を見るとどうしても点数に目が行きがちですが、本当に重要なのは「どんな読み方をして正解・不正解が生まれたのか」です。

●まずやるべきこと

模試直後の状態で、

  • 自分が問題文に書き込んだメモ

  • どこに線を引いたか

  • どの段階で選択肢を絞ったか

これらを思い出しながら復習を始めます。

現代文の力は「思考の流れ」で決まります。
どんな読み方をして、どんな根拠で選択肢を選んだのか──その軌跡をたどることが復習の中心です。


■ステップ2:誤答は「誤答理由の分類」を行う

現代文が伸びない一番の原因は「間違えた理由の分析が浅い」ことです。
誤答は次の4つに分類できます。

①根拠読みの不足

本文の該当箇所を正しく探せなかったタイプ。
→「本文に戻る習慣がない」ことが原因です。

②語句・接続表現の理解不足

「しかし」「つまり」「一方で」などの役割や、抽象語の意味があいまいなまま読んでいるタイプ。
→論理の流れを見誤りやすい。

③選択肢の読み比べ不足

選択肢の“違い”を丁寧に比較せず、印象で選んでしまうタイプ。

④思い込み読み

過去の知識や自分の考えを本文に混ぜてしまい、本文の論旨とズレるタイプ。

自分がどのタイプで間違えたのか分類するだけで、弱点が一目でわかります。


■ステップ3:「本文に戻って読み直す」作業を徹底する

最も点数が伸びる復習は、
「正解の根拠となる本文の場所を特定する」
ことです。

●確認ポイント

  • 正解根拠の“最小範囲”を特定できているか

  • 接続語による論理の流れは読み取れているか

  • 抽象→具体/具体→抽象の対応関係を理解しているか

  • 主語と述語がズレて読んでいないか

特に共通テストでは「本文のどこを根拠にすればこの選択肢を切れるか」がわかるだけで得点は安定します。


■ステップ4:選択肢分析は「ズレを探す」練習にする

現代文の選択肢は、ほとんどが
“ほんの少しだけ本文とズレている”
ことで不正解になります。

●ズレの代表例

  • 主語が違う

  • 時系列がずれている

  • 評価語が強すぎる(断定しすぎ)

  • 比喩の意味を取り違えている

  • 筆者の主張を部分的にしか言っていない

正解の選択肢を覚えるのではなく、
“どこがズレていたか”
を毎回言語化することで、読解の精度が上がっていきます。


■ステップ5:設問形式ごとに「チェックポイント」を作成する

模試で復習した内容は、そのまま次の模試に活かさなければ意味がありません。

そこで、設問ごとに“今後必ず意識するポイント”を作っておきます。

●例:要旨問題

  • 接続語の前後で筆者の主張を確認する

  • 推論ではなく本文の明示を優先する

●例:空欄補充

  • 空欄付近の指示語(これ/それ)、比喩、対比をチェック

  • 空欄の前後2〜3文を必ず読む

●例:同義表現

  • 抽象語→具体例の対応を押さえる

  • 評価(肯定・否定)が一致しているかを見る

模試1回につき3〜5個、反省点を「次回意識するリスト」に追加すると、読解力が段階的に強化されます。


■ステップ6:「論理マップ化」で読解の型を作る

さらに点数を安定させたい人は、
本文の論理構造を“マップ化”する練習
がおすすめです。

●マップ化とは

  • 筆者の主張

  • それを支える理由

  • 対比される立場

  • 具体例

  • 結論

こうした関係を簡単に図式化する方法です(実際に図を描く必要はなく、箇条書きでもOK)。

これにより「文章の骨格」が見えてくるため、選択肢の正誤判断が圧倒的に速くなります。


■ステップ7:復習のタイミングは“当日+翌日+1週間後”

記憶定着の観点から、現代文の復習は以下のサイクルが最も効果的です。

  • 当日:読みのプロセスを確認

  • 翌日:正しい根拠を使ってもう一度解きなおす

  • 1週間後:選択肢のズレ分析だけ行う

「時間を置いてもう一度解く」ことで、文章構造の把握がより鮮明になり、初見の文章にも応用できる力がつきます。


■まとめ:模試は“読み方分析”がすべて

模試後に点数だけを見て落ち込む必要はありません。
現代文は「読みの質」を上げることで、必ず得点が安定します。

現代文の復習の黄金ルート

  1. プロセスを振り返る

  2. 間違えた理由を分類する

  3. 本文に戻って正解根拠を見つける

  4. 選択肢のズレを分析する

  5. 設問別チェックポイントに落とし込む

  6. 論理マップ化で文章構造をつかむ

  7. 当日・翌日・1週間後で反復する

この流れを実践するだけで、模試→本番で点数が乱高下する状態から、安定して高得点が取れる状態へと変わっていきます。

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