〜JLPTの並び替え問題を、「話せる日本語」へつなげるミニコラム〜
こんにちは!日本語会話講師のMizukiです。
私は普段、一問一答やQ&Aを中心に、日本語を「知っている」から「話せる」へ変えるレッスンをしています。
その中でよく思うのが、
「JLPTの問題って、テストのためだけに使うのはもったいない。」ということです。
並び替え問題には、日本語の「自然な語順」がたくさん詰まっています。
このコラムでは、そんなJLPTの問題を題材にしながら、実際の会話にもつながる学び方をご紹介していきます。
このコラムでは、そんなJLPTの問題を題材にしながら、実際の会話にもつながる学び方をご紹介していきます。
今日の語順パズル(JLPT N3)
次の文章の__★__に入る正しい番号はどれでしょう?
A:週末の花火大会、3時に待ち合わせしませんか。
B:花火大会は7時からですから、そんなに___ ___ ★ ___と思いますよ。
選択肢 【①開いていない ②早く ③まだ ④行っても】
少し考えてみてください。
ロジカルに考えてみよう!
ポイント① 「早く」の後ろには動詞が来る
まず、「早く」に注目します。
「早く」は、後ろにある動詞の様子を説明する言葉です。
今回の選択肢で動詞を含むものは、
- ① 開いていない
- ④ 行っても
の2つ。
つまり、この時点では
- ②早く → ①開いていない
- ②早く → ④行っても
どちらの可能性もあります。
まだ一つには決まりません。
では、もう一つヒントを探してみましょう。
ポイント② 「まだ」は「〜ていない」とセット!
ここで決め手になるのが、「まだ」です。
「まだ」は、
- まだ食べていない
- まだ帰っていない
- まだ始まっていない
のように、「〜ていない」とセットで使われることがとても多い言葉です。
つまり、
③まだ → ①開いていない
の順番が確定します。
すると、残った組み合わせは自然に
②早く → ④行っても
になります。
正解!
全部つなげると…
そんなに早く行っても、まだ開いていないと思いますよ。
となります。
したがって、★に入る正解は ③ です。
並び替え問題は、「答えを覚える」のではなく、
「候補を絞って、最後に決め手で確定する」
という考え方ができるようになると、ぐっと解きやすくなります。
会話の使用例
せっかく覚えた語順ですから、会話でも使ってみましょう。
例えば…
Q:明日、10時にデパートで待ち合わせしない?
A:うーん、そんなに早く行っても、まだお店が開いていないと思うよ。11時半はどう?
試験問題だった一文が、そのまま自然な会話になります。
動詞を変えるだけで応用!
語順を覚えておけば、いろいろな場面で使えます。
約束のとき
そんなに早く行っても、まだ誰も来ていないと思いますよ。
旅行のとき
そんなに早く行っても、まだバスが走っていないと思いますよ。
イベントのとき
そんなに早く行っても、まだ始まっていないと思いますよ。
「語順」を覚えると、使えるフレーズも自然と増えていきます。
Mizuki先生の台湾プチ雑学
私は現在、台湾で暮らしています。
台湾へ来たばかりの頃、日本と同じ感覚で朝10時ごろにデパートへ行ったことがあります。
ところが、お店はまだ開いておらず、入口でしばらく待つことに(笑)。
そのとき初めて、「台湾では11時ごろに開店するデパートが多い」ということを知りました。
その代わり、夜10時ごろまで営業しているお店も多く、日本とは少し生活リズムが違うんですよ。
今回のフレーズを見たとき、この出来事を思い出しました(笑)。
今日のまとめ
JLPTの並び替え問題は、「テストのための問題」で終わらせてしまうには少しもったいない教材です。
語順の理由を考えながら解いてみると、日本語の仕組みが見えてきます。そして、その語順は日常会話でもそのまま使えることが少なくありません。
このコラムでは、これからもJLPTの問題を題材にしながら、「知っている日本語」を「使える日本語」に変えるヒントをご紹介していきます。
もし今回のコラムが少しでも面白いと思っていただけたら、とても嬉しいです。
それでは、また次回の**「語順パズルで話せる日本語」**でお会いしましょう!
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