Velo di Peonia(ヴェーロ・ディ・ペオーニア)
― ピオニーのヴェール ―
内田有紀さん主演のドラマ「ラストノート」を見ていたら、ピオニーで香水を作りたくなりました。
そこで今回、ピオニーを主役に、天然精油を中心とした天然芳香素材だけで、オリジナルの香水用ブレンドを作ってみました。
名前は、
Velo di Peonia(ヴェーロ・ディ・ペオーニア)
イタリア語で「芍薬のヴェール」という意味です。
目指したのは、ピオニーだけが強く香る香水ではなく、たくさんの花を抱えたときのような、瑞々しく上品な「花束の香り」。
実際にブレンドしてみると、想像以上にとても良い香りに仕上がりました。
最初はベルガモットやユズの明るく透明感のある香り。
そこからピオニー、ローズ、ネロリ、マグノリア、ガーデニアなどの花々がふわっと広がり、最後にはアイリスやサンダルウッド、ベンゾインなどの柔らかな余韻が残ります。
現在は、香り同士がさらに一体となるのを楽しみに、じっくり熟成中です。
■ 今回使った精油・天然芳香素材
・ベルガモット FCF
・ユズ(水蒸気蒸留)
・コリアンダー
・プチグレン
・ネロリ
・カモミール・ローマン
・ホワイトティー(Camellia sinensis)
・ホーリーフ
・マグノリアアルバ
・ピオニー
・ホワイトローズオットー
・ローズオットー
・ガーデニア Abs
・イランイラン・エクストラ
・フランキンセンス
・ムスクシード
・アイリスルート Abs
・サンダルウッド
・ベンゾイン
全部で19種類です。
精油だけでなく、アブソリュートやレジノイドなども含まれているため、正確には「天然芳香素材を組み合わせた香水ブレンド」になります。
■ このブレンド全体に期待できる香りの働き
今回のVelo di Peoniaは、効能を目的として作った処方ではなく、「美しい香り」を第一に考えて作った香水です。
ただ、それぞれの精油が持つ芳香特性を見ると、ブレンド全体としてとても興味深い組み合わせになっています。
ベルガモット、ユズ、コリアンダーなどの爽やかな香りは、気持ちを明るくリフレッシュしたいときに。
ネロリ、カモミール・ローマン、ローズ、イランイラン、プチグレンなどは、緊張をゆるめ、穏やかな気持ちへ導く方向の作用を持つ精油です。
さらに、フランキンセンス、サンダルウッド、ベンゾインなどの深い香りが加わることで、華やかなだけではなく、最後には静かに落ち着く香りへと変化します。
つまりこのブレンドは、
「明るく気持ちを開き、花々に包まれながらリラックスし、最後は穏やかに落ち着く」
そんな香りの流れを持っています。
ベルガモット、ユズ、ネロリ、ローズなどについては、香りの吸入による不安やストレス、リラクゼーションへの影響を調べた研究も報告されています。
ただし、今回の19種類を組み合わせた香水そのものについて医学的な効果が確認されているわけではありません。
「治すための香水」ではなく、好きな香りをまとい、心地よい時間を過ごすための香水として楽しむのが一番です。
■ 天然だからこそ、安全性も大切に
天然精油だからといって、原液をそのまま肌につけてよいわけではありません。
今回作ったものは香水用の芳香ブレンド原液なので、肌に使用するときは適切に希釈します。
また、イランイランなど使用濃度に注意が必要な精油、カモミール・ローマンのようにアレルギーへの注意が必要なもの、酸化すると皮膚刺激や感作のリスクが高まる精油も含まれています。
妊娠中・授乳中の方、乳幼児、持病やアレルギーのある方、服薬中の方は、使用する芳香素材について個別に安全性を確認する必要があります。



■ 熟成後の香りが楽しみです
ブレンドした直後でも、思わず何度も香りを確かめたくなるほど、私好みの花束の香りになりました。
でも、天然香水の面白さはここからです。
時間が経つにつれ、一つひとつの香りの境目が柔らかくなり、全体が一つの香りへと溶け合っていきます。
ピオニーを中心にした大きな花束が、これからどんな「芍薬のヴェール」に育っていくのか。
熟成を終えたVelo di Peoniaを初めてまとえる日が、今からとても楽しみです!
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