一緒に頑張ろうと言ってくれた高校からの友達に引っ張られて
仕方なく講義を受けるもわからずじまい。
そのうち私は東北大学に合格した友達とゲーセンに出没するようになる。
ゲーム中は楽しい。ゲーム仲間もできた。
しかし「こんなことしてていいのだろうか?」という罪悪感は膨張する。
両親には言えない。チューターにも言えない。
一人、無理に明るくバカを演じていた。
限界は7月に来た。
眠れないし、チューターに怒られるし、両親からメールは来るし。
情けなかったが事情を両親に話した。
父は「そんなんだったら辞めたら?」と言った。
私はあっさり予備校を中退した。
後期が始まる前で学費半分が返ってきたことだけが救いだった。
格好悪すぎて友達に言えなかった。
アドレスを変えて勝手に音信不通になった。
親友には酷いことを言った。
「お前といると成績が落ちる」
親友は、
「そうかい」
と言って以降電話もメールも来なくなった。
自宅浪人をすることになった。
今更だが「管理されると伸びる人」と「管理されるとダメな人」がいる。
私は後者のようだ。センター前も冬期講習に参加せず一人で受験勉強をした。
学校とか予備校とか、きっちりカリキュラムを組まれていると合わないのだ。
さて、自宅浪人することになったが、右も左も分からない。
当たり前だが友達もいない。
しばらくは適当に問題集を解いていた。
ある日、母に予備校のTVネットを見るように言われて
気が乗らないまま視聴した。
今で言う衛星授業のようなもの。
「どうせ、退屈な講義なんだろう」
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