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Cafetalk Tutor's Column

Tutor Keisuke.H 's Column

「魔法使いになりたい」

Weekly Topic: What is the costume you are most confident in from the ones you dressed up as for Halloween?

Oct 28, 2022

小学校の頃、七夕の短冊にこう書いた夢見がちな私である。
物や空間や時間を操る魔法使いになりたかった。
小さい頃アニメやマンガは見なかったから、
何の影響でそう考えたかはよくわからない。

時は流れて中3の秋。
父のアイスホッケーのカナダ遠征におまけで母と連れて行ってもらった。
「受験生なのにケイスケは気楽でいいな!」
と同級生からは憎まれ口を叩かれた。
そもそも海外なんて行けると思ってなかったし、
周りの友達も海外に行く人なんていなかった。
あるとすれば、成績優秀者が中学校代表で海外に勉強にいくだけ。
それだけ敷居が高いし、棚ぼた体験だった。

アイスホッケーの遠征でリンクへの移動が多かった。
あとは道具店を回ることが多かった。
私に自由時間はなかったし、あったところで一人で歩くのは怖かった。
バスの中で不貞腐れながらイヤホンで音楽を聞いていた。

秋。ハロウィンの日とちょうど重なったらしい。
想定外で全く準備はしていなかったので、
父のアイスホッケー仲間のカナダ人の知り合いから衣装を借りた。

そう!それがまさしく魔法使いの格好だったのだ!
当時はハロウィンの決まり文句を覚えるのに必死で、
何度も繰り返し聞いて他の子どもと一緒に発音を練習した。
小学生の思い出なんて思い出す余裕はなかった。

でも、今考えると夢がかなった瞬間である。
時代的には『ハリー・ポッターと賢者の石』が世界に広まった後だが、
当時の私は映画を見ていなかった。
「魔女か、微妙だな」
くらいにしか思わなかった。
竹箒、黒いマント、黒い帽子。確か杖は持っていなかった。
私のイメージは『魔女の宅急便』。
コラムを書いている今のテンションを分けてあげたい。

何件も何件も周り、お菓子をいっぱいもらった。
貰ったお菓子は帰省後クラスメイトに分けた。
弟と妹は山盛りのお菓子を見ていて食べたくて泣いた。
ごめんよ。私も食べないから。

意外と夢は七夕の短冊に書けば叶うのだろうか?

This column was published by the author in their personal capacity.
The opinions expressed in this column are the author's own and do not reflect the view of Cafetalk.

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