養生訓(原文)
生魚(せいぎょ)、味をよく調(ととの)へて食(しょく)すれば、生気(せいき)ある故、早く消化しやすくしえ、つかえず。煮過(にすご)し、又は、ほして油多き肉、或(あるいは)塩につけて久しき肉は、皆(みな)生気(せいき)なき隠物(いんぶつ)なり。滞(とどこう)やすし。此理(このり)をしらで生魚より塩蔵(えんぞう)をよしとすべからず。
意訳
刺身などの生魚は、生きがいいので消化もよいでしょう。干し肉や塩漬けの肉は、消化が悪いでしょう。これは道理です。
気づき
塩蔵(えんぞう)とは、食品の保存法の一つで古くから魚介類の保存に使われているそうです。塩をまぶして積み重ねたり塩水に浸ける方法があるそうです。