今回は高1生とその保護者様向けのコラム。
高校は1年に5回定期テストを実施するところが多い。
一学期中間(一次)、期末(二次)、二学期中間(三次)、期末(四次)、学年末(五次)。
そのうちの一次考査は高校三年間で最も重要だ。
一次考査で下位層になってしまうと這い上がるのはかなり難しい。
下手をすると私のような深海魚が生まれるのである。
私は大学受験を考えると定期考査の優先度は低いと思う。
いくら定期考査が良くても実際の入試試験で得点できなければ合格できないからだ。
高校で教科書の内容を全部教えたとしても、
教科書外の範囲から問題が出ることがある。
高校で習ってませんは大学入試では言い訳にならないのだ。
ただ、そもそも高校で勉強する内容が理解できなければ入試問題を解くのは無理がある。
「受験勉強は高3生になってから」
「受験勉強は部活が終わってから」
では遅すぎる。
進学校の生徒は高1生から始めているし、
中高一貫校では中学生の頃から高校の勉強をしている。
部活で青春を満喫している生徒が受験勉強ガチ勢に敵うと思う?
私が教えるのは主に理系科目が苦手な生徒なのだが、
理系科目が得意だからといって安心して良いということでもない。
数学は展開・因数分解、進んでいれば2次関数の始めが範囲になるが、
この範囲は基礎の基礎。できないと数学アレルギーになってしまう。
展開・因数分解ができなければ2次関数で焦り、
2次関数ができなければ数II、数IIIまで影響が出る。
数学ができないから仕方なく文系に進む、という消去法選択はやめて欲しい。
とまあ、ここまで焦らせる内容ばかり書いてきたので、
ここからは一次考査対策について理系科目の勉強の方法を書こう。
まず、一次考査は5月中旬くらいの高校が多い。
テスト週間が2週間前からだとすると既に試験範囲は発表されているだろう。
ゴーデンウィークを休む?遊ぶ?部活?
何を言っているんだ?高1生は黙ってテスト勉強をしろ!
範囲の発表がまだでも勉強は始めた方が良い。
具体的に言うと、今まで高校で勉強した範囲を復習すれば良いだけなのだ。
特に数学を重点的に進めてもらいたい。
物理基礎・生物基礎・地学基礎はペース配分が低くなっても仕方ない。
もし、化学基礎を先行して高校で勉強している場合は、
数学の次ぐらいに優先して欲しい。
国公立大学理系学部では化学が必須というところが多いのだ。
化学基礎が疎かになると化学で詰む。
物理基礎・生物基礎は高校の先生の当たり外れが激しい。
もし、高校の授業がわからないなら早めに対処するべき。
先生に聞いても良いし、誰かオンライン講師を探しても良い。
塾・予備校を使っても構わない。
参考書を買うのもオススメだ。
どの参考書を買えばいいかわからなかったらアドバイスしても良い。
ただし、この科目に関しては深追いは禁物。
理系なら化学+物理、化学+生物で受験することが多いので、
物理基礎と生物基礎を極めてもあまりメリットはないのだ。
5月下旬になって定期考査の結果に青褪めて駆け込む生徒がいる。
そうならないために早めの対策をしよう!
早くスタートしたほうが早くゴールできるだろ?
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