レッスン2分前。
「ノートどこにやったっけ?」
「え,今日どこからやるんやった?」
「先生,ちょっと待ってください。ワーク取ってきます。」
オンラインレッスンでは,こういうことが時々あります。
もちろん,これが悪いわけではありません。
家で受けられるからこそ,起きやすいことです。
ただ,この状態から始まると,
最初の5分,10分がどうしても「助走」になります。
オンラインレッスンは,家で受けられる便利な学習方法です。
移動時間がなく,雨の日でも続けやすい。
部活や習い事で忙しいお子さんにとっても,利用しやすい形です。
でも,便利だからこそ,少しだけ難しいところもあります。
それは,気持ちの切り替えです。
塾に通う場合は,
家を出て,移動して,教室に入るまでの時間があります。
その間に,少しずつ勉強モードになります。
でもオンラインレッスンでは,
さっきまで家でくつろいでいた状態から,
すぐに授業が始まります。
体は家にいるまま。
気持ちも家にいるまま。
でも画面の向こうでは,もうレッスンが始まっている。
この切り替えがうまくいかないと,
せっかくのレッスン時間がもったいなくなってしまいます。
■ 前回のノートを1分だけ見る
そこでおすすめしたいのが,
レッスン前に,前回のノートを1分だけ見ること
です。
全部復習しなくて大丈夫です。
問題を解き直す必要もありません。
「あ,前回ここをやったな。」
「この問題で止まったな。」
「先生がここに印をつけていたな。」
そう思い出せるだけで十分です。
この1分があるだけで,レッスンの始まり方はかなり変わります。
■ 先生も,レッスン前から準備しています
先生もレッスン前に,前回の記録やノートを見返しています。
前回どこまで進んだか。
どの問題で止まったか。
どんな説明をしたか。
次はどこから始めるとよさそうか。
そうしたことを確認してから,レッスンに入ります。
さらに先生は,何となくその場で教えているわけではありません。
年間の見通し。
学期ごとの計画。
その日の流れ。
前回の記録。
いくつもの視点を重ねながら,レッスンを組み立てています。
■ 進むことだけが良いレッスンではありません
ただし,計画通りに進めることだけが
良いレッスンではありません。
むしろ大切にしているのは,
「この生徒さんは,今日はどこまでなら無理なく受け止められるか。」
「どこから先へ進むと,頭の中がいっぱいになってしまうか。」
ということです。
勉強は,進めば進むほど良いわけではありません。
たくさん進んでも,頭の中で整理できていなければ,
次の日にはほとんど残りません。
逆に,進んだ量は少なくても,
「なぜそうなるのか。」
「どこで間違えやすいのか。」
「次に同じ問題が出たら,何を見ればよいのか。」
ここまで分かれば,その日のレッスンには大きな意味があります。
計画があるからこそ,進めます。
計画があるからこそ,戻れます。
計画があるからこそ,「今日はここで止める」という判断もできます。
先生は,ただ先へ進めようとしているわけではありません。
その生徒さんにとって,今日いちばん吸収しやすい量を考えています。
■ 小さな準備が,レッスンの流れを作る
だからこそ,生徒さんも前回のノートを少し見ておくと,
レッスンがスムーズに始まります。
先生が,
「前回はここまでやったね。」
「この考え方を使ったよね。」
「ここで一度止まったよね。」
と言ったときに,生徒さんの頭の中にも,
「あ,そうだった。」
という記憶が戻ってきます。
この状態で始められると,当日の説明についていきやすくなります。
準備といっても,完璧でなくて大丈夫です。
ワークを机に出す。
ノートを開く。
前回のページを1分だけ見る。
聞きたい問題に印をつける。
それだけで十分です。
保護者の方の声かけも,難しく考えなくて大丈夫です。
「前回のノートだけ,1分見ておこうか。」
この一言で十分です。
「ちゃんと準備しなさい」よりも,
「前回のノートだけ見よう」
の方が,お子さんは動きやすくなります。
準備とは,先生に怒られないためのものではありません。
自分が学び始めやすくするための,小さなスイッチです。
■ 前回の自分に,もう一度会っておく
オンラインレッスンは,
画面に入った瞬間から始まるように見えます。
でも実際には,その少し前から始まっています。
先生は,前回の記録を見ています。
生徒さんも,前回のノートを少し見る。
この小さな準備がそろうと,
レッスンは最初から流れに乗ります。
オンラインレッスン前に必要なのは,完璧な予習ではありません。
必要なのは,
前回の自分に,もう一度会っておくこと
です。
前回のノートを1分見る。
それだけで,当日のレッスンは変わります。
私のレッスンでも,前回の記録やノートを見返しながら,
その日の進め方を考えています。
「今日はどこまで進むか」だけでなく,
「今日はどこまでなら無理なく受け止められるか。」
「どこで一度立ち止まると,次につながりやすいか。」
そこを大切にしています。
オンラインレッスンが初めての方や,
今の学習状況を一度整理したい方は,お気軽にご相談ください。
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