地元のトップ高校に進学した。
入試の手応えは良く、合格者中位層くらいの点数だった。
春休みに宿題が出された。
例のごとく期限間近に一気に消化。
それよりも受験が終わった開放感から友達とゲームばかりしていた。
1学期が始まって中間テストの順位は250位/320人。
だんだん雲行きが怪しくなってくる。
なぜここまで順位が悪かったのか?
答えは簡単。
春休みからレースは始まっていたからだ。
生徒にも保護者にもよく聞いてほしい。
高校は1学期の1日目がスタートではない。
春休みからの積み重ねが既に大きな差になっているのだ。
中間テストは先生も教科書も本気を出していないのでなんとかなった。
1学期期末テスト。
遂に今まで見たことがない点数を取ってしまう。
高校は30点以下が赤点。その赤点を取ってしまった。
教科は数学、範囲は2次関数。
(ここで数学を教えている講師が赤点を取って大丈夫なのかという疑問もあるだろう。
それは大丈夫。
数学大好き人間にはわからない躓きポイントを山のように知っているから)
点数を見て途方に暮れた。
数学は中学校で悪くて80点台しか見たことないのにまさかの20点台。
「なんだコレ。本当に私の点数か?」
と疑ってしまうほど赤点が目に入らなかった。
思う節はあった。
2次関数の序盤で高校の授業に既についていけなかったのだ。
「5つのパターンに分解して」
そもそも何で分解するのかがわからない。
何で2次関数は移動するのだろうか?
中学校の移動する点Pは受け入れられたが、
高校の2次関数の移動は理解できなかった。
良くないことだが「頭の良いグループ」「頭の悪いグループ」に明暗が分かれた。
私は後者。
他の友だちと「何でこんな高校入ったんだろう?」と窓の外を見てボヤいていた。
深海魚は現実を受け入れられずに高校のせいにする。
上位層のトビウオのキラキラ感は眩しすぎた。
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