①「とんでもございません」(ちょっと謙遜する場合)と(強く否定する場合)があります。
謙遜する場合で使うことが非常に多いと思います。
②「申し訳ございません」(謝罪の場合)
日本人もビジネスマナーの先生や会社の研修担当者から習った人も多いと思います。
そして
①「とんでもございません」は「とんでもない」が形容詞で、
形容詞の一部の「ない」をカットして「ございません」を付けるのは間違いですという
説明を受けたと思います。(諸説あります)
正しい表現は「とんでもないことです、とんでもないことでございます」が正しいですと説明されます。
でも、「とんでもございません」は、2007(9?)年文部科学省の敬語の指針で、
広く使われているので問題ないと書かれています。
正式に書かれています。
②「申し訳ございません」も「申し訳ない」を形容詞ととらえて「申し訳ない」の「ない」をカットして
「ございません」をつけるのは間違いだという意見があります。
昔は、正しかったでしょう。
ただ、「申し訳」を名詞と考えた場合は、「申し訳ございません」は、OKとも言われます。
こちらは、文科省の「敬語の指針」には出ていないと思いますが、今はOKと言われています。
Uチューブなどでビジネスマナーを教えているマナー講師、日本語講師も意見が分かれるところだと思いま
す。
問題は、「とんでもございませんは間違い」と言う講師が、文部科学省の「敬語の指針」での内容を知ってい
るかどうかということでしょう。
10年以上前の文部科学省の見解ですからね。知らない場合は、勉強不足と言われてもしかたないでしょう。
「申し訳ございません」では、
「申し訳ないです」を 申し訳(名詞)+「ない」と取るか、「申し訳ない」を一つとして形容詞と取るか難
しいところですが、
事実として言えることは、「申し訳ございません」が圧倒的に増えているということです。
これから増えることはあっても減ることはないでしょう。
日本語Uチューブをやっている先生が「とんでもございません」の敬語の指針を知らなくて
今は、「とんでもございません」は認められているそうですと
素直に謝罪されていました。好感が持てます。
「過ちを改むるに憚る(はばかる)ことなかれ」ですね。
一方、指摘してもスルー、カットする日本語Uチューブの先生もいました。
日本語は、時代とともに変わっていくものです。
マナー講師、日本語教師もそれに対応したレッスンが必要ですし、
日本語を学ぶ外国人のみなさんも、そういう対応力のある先生に日本語を習いましょう。
いろんな先生に質問するのもいいと思います。先生のレベルもわかります。
ただ、そうは言ってもしっくり来ない、納得いかない、なんか違うと思う日本人が多いのも事実ですので、
まだ、ちょっと気を付けて使う必要があるとも思います。
日本語を勉強している外国人が、上の二つの表現がどうして使えるかを知っていたら
これはもう脱帽ですね。
日本で仕事したい外国人のみなさん、日本人と仕事したい外国人のみなさん
正しいビジネスマナー、正しいビジネス日本語勉強しましょう。
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