いつもコラムを読んでいただき、ありがとうございます!イタリア語講師のNoritaliaです。
前回のコラムでは、第2回イタリア語シンポジウムを拝見した感想を述べてみました。
(1)イタリア語の発音。みんな違ってみんな良い?
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シンポジウムでも話されていた「難航した”スタンダードなイタリア語”の導入」
1954年のテレビの普及や新しい教育システムで「スタンダードなイタリア語」が普及していったわけですが、そこから69年しか経っていないんですよね。
今ではほとんどの人が標準イタリア語を話しますが、先日のシンポジウムの通り、発音に関しては地域・個人によって違いがあります。
なぜなら、イタリア統一前に話されていた「別々の言語」は「方言」として残っており、その方言は「地域ごとの発音・イントネーション」と強く結びついているからです。
スタンダードなイタリア語の発音は存在しない?
これまでに、何度か私のコラムで取り上げている内容です。
学校で標準イタリア語は学びますが、国語の先生はそれぞれの単語の発音については教えません。
・・・当たり前です。
関西の学校の先生は関西のアクセントで授業をし、言葉のイントネーションは教えません。
イタリアの学校でも、先生達はそれぞれのイントネーションで教えます。
スタンダードなイタリア語の発音は「わざわざ作られた」言語であり、現実には存在しない
スタンダードのイタリア語は、テレビの中でしか聞くことができませんし、言うなれば、AIで作った理想の女性のようなもの(笑)。
もちろん出身地のアクセントを感じさせない「ニュートラルな」発音をする人はいます。
しかし、スタンダードなイタリア語を話すためには、特別な学校に通う必要があり、トレーニングを受けた人のみが話せる言語なのです。
そんな人、身近にいますか?あるいは、あなたの先生はそんなトレーニングを受けましたか?
そういえば、日本の共通語(標準語とはいわないそう)は東京地方のアクセントに、「キツめの関東弁」を取り除いた人工的なもの、と言うことですから、そう言う意味では、日本でも完全な共通語を話す人は、厳密にはいないことになります。
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私は、この「みんな発音が違って、それでいい」と理解するのがスタート地点だと思います。
だからと言って、「ローマ字のカタカナ読み」は良くないわけです。
ではでは。
次は、「違ってもよい所、違ったらよくない所」についてお話しします。
ここまでお読みくださりありがとうございました (^_^)
NORIITALIA
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